まどかの戯言集

美しく、生きたい。

『東京タラレバ娘』7巻は、「普通に収まる」事の難しさを教えてくれた。

はじめに

毎度恒例タラレバ娘のなんちゃって書評エントリーになります。毎回アラサーの心にグサグサ刺さるストーリーやセリフが散りばめられており、そこらのアラサー女性の心をえぐっていく話に僕はいつも感動しています。

 

前巻は「セフレからの彼女昇格メソッドなど存在しない」という事実を突きつけて全国のセフレポジション女子の心をえぐりましたね。1月18日からは吉高由里子が主演のドラマも開始されるので一層注目度がUpすること間違い無し!今回はどんなお話だったのでしょうか?

 

前回までの..

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決断保留積立

恋愛、結婚、仕事、様々なことがらにおいて「タイミング」というものが存在します。最近聞いた話だと、可愛い大学生の女の子が”2x歳の彼氏のような人”から結婚したいと言われているけれど、結婚はまだ早い、もう少し色々な経験をしたい(オブラートに包んでおきます)と言っているのを耳にしました。僕としては、若いんだから存分に楽しめと背中を押しますが、このように意図せずして大きな決断が必要な事柄がタイミング外のところで発生してしまうことは多々。

 

僕も今の彼女が大好きすぎて今すぐにでも同棲してマジで結婚したいですが彼女にとってはまだタイミングが早いので「1年後に同棲して、3年後に結婚ね」という話をよく2人でしています。

 

確かに僕が大学生の頃なんて結婚なんさ一ミリも考えていなかったわけですが、アラサーにもなれば「結婚」「資産」「仕事」のことを色々と考え始めるわけで、どこか落ち着きたいという気持ちも芽生えてきます。

 

仕事も「このままエンジニアでいいのだろうか?」「本職一本で大丈夫..?」「不労所得etc..」なんて考え始めるし、歳って厄介なものなんだと改めて実感します。歳を重ねると、特にアラサーの年齢は、これまで先延ばしにしていた決断が溜まりに溜まっているので、自ずと決断をしなければいけないタイミングなのです。

 

歳に限らず、僕達は日々様々な決断を知らず知らずのうちにしているわけですが、やはりタイミングを逃して後悔をすることは多々あり、あの時ああしていればよかった、タイミングを見誤ったなんてことはザラで、僕達は決断しなかったことや決断してそれが招いたことへの後悔を胸に秘め「次こそは失敗しないぞ」と決意を新たに毎日を過ごしています。

 

普通に収まること(以後ネタバレ有)

今回のタラレバでは倫子がフィーチャーされた話がメインに進んでいきます。倫子は30過ぎという歳や、今後の出会いの可能性、その人が当たりである可能性を考慮し、昔に振った男性である早坂さんと落ち着くことに心が傾いています。

 

早坂さんも現在は出世し仕事をバリバリしていて、でも心は優しい昔の早坂さん。最近彼女に振られたということで、昔好きだった倫子さんとデートをする流れになり、そのデート場にKEY君が現れる場面から今回は始まります。

 

2人はまだ付き合ってるわけではなくセッションも奏でていない。そんなことをKEY君に突っ込まれつつ「あんた、俺の事好きだったよね?セッションもしたし」と鋭いツッコミを入れたり「早坂さん、最近マミちゃんにふられたばっかりだよね?」と双方にツッコミをいれて「都合良すぎじゃね?」と言うわけです。

 

まあ、たしかに2人とも都合が良いのはそうなんですが、「傷ついた者同士だからできる恋愛もある」と早坂さんが纏めてその場が解散されます。そしてホテルでセッションを奏でる2人。倫子のセリフが特徴的でした。

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The Good Timing

これって要するに倫子と早坂さん双方のタイミングが良かったんですよ。本当に良いタイミングで双方が再び出会って落ち着く方向に流れただけなんです。

 

  • 倫子の30過ぎ(33歳)という女性の結婚タイミング
  • 早坂さんが出世しているという事実
  • 早坂さんが彼女と別れたというタイミング

 

倫子は結婚に焦っている、年齢も33歳でこれを逃すともう後はないと感じている、そんな時に昔自分が振った早坂さんが現れた。しかも昔に比べて出生しているではないか。

 

早坂さんは早坂さんで最近振られたばかり。傷ついた男と言うのは優しさに弱くチョロくなりがちですが、まあそういう面もしょうがない、今回はタイミングがタイミングです。

 

そんな2人が再び出会ってしまったのですから、都合が良いもなにも関係ありませんよね。そんなこんなで2人は収まるべくして収まりました。

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恋愛市場からの撤退戦略・出口戦略

こういう人たち、世の中には実は結構いるんじゃないかと思います。男はイケメンだったり、歳を重ねて出世したりしないと女性から見向きもされないし、一方で女性は女性で若さという武器を振りかざし、20代なんかは、本来であれば、経済的にも学力的にも世界が違う男性の人を足の指先で使役させられます。

 

男は往々にして歳を重ねて力を増していく生き物ですが、一般的に言えば女性は歳を重ねる度に魅力は下がっていきます。だからこそ「女の賞味期限」みたいなフェミさんを激怒させる言葉もたくさん存在するわけですが、結婚の目的を子作りと考えると、一見差別的のように思えるその表現もロジックを帯びてしまい正当性が出てしまうのも事実です。

 

それが良いか悪いかはさておき、誰しもがそれを認識しているので、女性の場合は「恋愛市場からの撤退戦略・出口戦略」が重要になってくるわけです。「いい歳の女優さんやアイドルたちが、とある経営者と結婚」「あのアイドルが一般人男性(経営者)と結婚」なんてまさにその撤退戦略を遂行した一番良い結果ですね。彼女たちのセカンドキャリア問題なんかは、うまく市場から撤退することができたら、憂いの対象にもなりません。

 

しかし、若さという武器しか持たず、それを持っている時のままの魅力を保持し続けられていると考えて行動し決断を遅らせた結果、所謂「売れ残り」みたいな人も恋愛市場にはたくさん存在します。

 

自分の魅力を過大評価しすぎて、身の丈に合わない理想の男性を追いかけますが、アラサーのそんな女性なんざ誰も欲しがりませんよね。そうやって「恋愛市場売れ残りゾンビ」と化して港区を彷徨っているおばさま(笑)をたくさん見かけました。「若さを取ったらあなたには何が残るの?」なんて言われないように色々と勉強しておきましょうね。何か手に職がありスキルがあれば、それはまた話が違ってくるのですが今回は割愛します。

 

幸い倫子はその点から言えば自分の市場価値を正しく評価・判断し、売りのタイミングを見計らった結果、今回の7巻の「早坂さんとの収まり」という結果に落ち着いたわけです。KEYを始めとする様々な男性を経験していくなかで自分の置かれている現状を正しく認識し、課題解決に向けた行動をとった結果なのです。これを「妥協だね」と言う若い女の子はたくさんいると思いますが、その人たちも数年後はそんなことは言えずひやりと額に汗を流していることでしょう。

 

折り合いをつけること

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目標も、理想も、掲げればきりはありませんし、底も天井もありません。"Sky is the limit!"という言葉が表すように、いくらでも理想は膨れ上がらせることができます。しかしながら、身体は1つだし時間も体力も有限で財も無限ではない。となると、自ずと日々決断をして、取捨選択をして、ある種自分との折り合いをつけていくことが必要になります。

 

倫子はこのタイミングで折り合いをつけた結果「普通の幸せ」の「ありがたさ、楽さ」を認識することができました。これを妥協と呼ぶかどうかは人次第ですが、僕はそうは思いません。れっきとした僕達の生存戦略です。「小さくおさまったな」「まるくなったな」と言われるかもしれませんが、そんなん気にしていたきりはありませんし、結果的に自分がその状態に満足しているなら何ら問題ありません。結果オーライです。よくある話ですよね、僕のゲス友な女性の友人が今年結婚するらしいですが、その方もこのシーンにとても同意されていました。僕にとっては彼女がそういった話をすることがとても印象的だったのと同時に、きっと女性だれもが通る道でもあるのだなと確信しました。

 

まとめ

長々と書きましたが今回のタラレバ娘7巻は総じてアラサーのみなさまの殆どが「ウンウン」と首を縦に振って同意するような展開だったと思います。自分との折り合いの付け方、自分の収まり方、凄く現実的な決断をした倫子に同意する人は後を絶たないでしょう。

 

だから僕は、本巻最後の展開がとっても気に入りません。こんな事は大抵起きません。落ち着いて普通の生活に満足する一般化した倫子ルートが殆どです。それが正規ルートです。

 

なので、夢から醒めよ、乙女たち。

 

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東京タラレバ娘(7) (KC KISS)

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