「#ファインダー越しの私の世界 」にはセックスよりも濃密な時間が詰まっている。

Twitterで「#ファインダー越しの私の世界」と検索するとカメラ好きの人たちの様々な写真がそのタグのツイートと共に投稿されている。

 

ある人は風景の写真だったり、ある人はコスプレの写真だったり、ある人はアーティスティックなポートレイト写真だったり。

 

一重に「写真」と言っても、その一枚に切り取るものは人によって千差万別だ。その人にとっては、その切り取られた日常が、別の誰かにとっては非日常になり、誰かにとっての幻想は、ある人にとっての現実であったり。

 

たかが5060万画素や、3040万画素、一枚の写真で語りきれる事は少ないかもしれないが、その一枚はきっとどこかの誰かの心を打つ。下手も上手いも関係ない。誰かの記録の一枚は誰かの記憶の一部になるのだ。

 

僕が写真を始めた理由はとても単純で、父の趣味が写真だったのだ。実家にある父の書斎の片隅には本棚の大きさと同じ程度のカメラ用の除湿棚があり、そこにはキヤノンをはじめとするカメラと、主に望遠系のレンズがずらりと揃えられた。

 

実家がとても田舎なものだから、冬にはコハクチョウが家のまわりの田んぼにたくさん飛来するのでそれを撮りに出かけたり、山には大鷲が来るので父と山に出かけたり。妹が部活の大会に出る時には、望遠レンズと三脚を担いて、その姿を撮影しに付いて行ったものだ。

 

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そんな父から譲り受けたEOS5Dの初代をテキトウに使い続けたのが学生時代。一眼レフの基礎知識なぞ知らずに全てオートで、年に1度ほど使っていた。

 

しかし、社会人になって、なぜかカメラに再び興味を持った。妹がモデルとして活動し始めたりしたのが原因だろうか。よくわからない。とは言え、一眼レフ、カメラの基礎から学び始め、新たに機材を購入し、写真を撮り始め、今に至る。

 

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地元には、自然が広がり、撮るものが家から出た途端に、近くたくさんあったのだが、僕の住む東京は歩いてフラッと行けるところに、なかなか撮りたいと思うものがなく、自然と撮る対象が人に絞られていった。

 

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人を撮ることは、思っていたより難しいのだ。風景を撮る時は、その日の天気・気温に左右され、それによっては思うような写真を撮ることができない。そればかりは、天候と日程、そして運の調整が必要だ。

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しかしながら、人を撮る時は、それが何か作品のオマージュ写真の場合も、オリジナルの作品の場合でも、たまたま撮ることになったポートレイトでさえも、いかなる撮影の場合においても、被写体とカメラマンの関係性がその写真に愚直に現れてしまう。近すぎてダメな時もあれば、離れすぎていてもダメな時も。この関係性が、難しい。1:1の真剣勝負、セックスよりも濃密な時間が流れることもある。それはスタジオでも、外でも、場所は関係ない。物理的なモデルの方との距離も関係ない、心の距離だ。

 

セックスよりも濃密な時間を共に過ごすのだから、そこにはやはり信頼関係のベースが必要となってくる。コミュニケーション能力は、言わずもがな。

 

僕はコミュニケーション能力も写真撮影技術も、きっと下の下だから、もっともっと愚直に経験を積んでいかなければいけない。それでも、そんな僕にでも、写真の被写体になってくださる方、モデルになってくださる方が居てくださる。時々TwitterでDMが来る。とても幸せなことだ。協力してくださる方、写真をほめてくださる方、いつも応援してくださる方、ありがとうございます。

 

これからも愚直に写真を撮っていきます。もしモデルや被写体に興味がある方がいらっしゃいましたら、気軽にTwitterで声をかけてください。DMは解放しています。 

 

撮った写真は、こちらのブログではなく以下のTumblrに投稿していきます。興味があればぜひご覧になってください。

www.madoka-saotome.black

 

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